[PAOLA DI MAURO] パオラ・ディ・マウロの歴史
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| 「ワインの創始者パオラさん」 |
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現オーナーのアルマンド氏(右)と息子のヴァレリオ氏(左)」
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1920年代、ローマの金物商の娘として生まれ、豊かに家業と家族を守りながら結婚生活を送っていたパオラ・ディ・マウロ。
68年、ローマより南約30km、マリーノに母屋付きの土地を購入。わずか1.5haの土地。風の強い日には海とローマの町が見下ろせる。また、このマリーノ周辺ではハム、サラミがおいしく、羊飼いの作るチーズ、モッツァレッラチーズ、パンなどで有名な土地で、お料理の得意な彼女には魅力的なところだった。
この家の元オーナーはフランス人の婦人。ふるさとを懐かしんでカベルネソヴィニオン、カベルネフランクのブドウを植えていた。パオラの代になって、彼女の土地で採れたブドウを使ってワインを作っていた農夫が、せっかくのブドウを台無しにして酢にしていたことを発見。心機一転。71年より彼女の右手となり、家事、家業であった金物商の仕事を手伝っていたビアンカと、女性2人のパワーでワインつくりを始める。パオラはお酒は苦手だが、子供の頃からワインを作っていたというビアンカは、ワインの面でも心強いパートナーとなる。また、フランスワインの作り方の本を何度も何度も読み、知識を深め、ワインつくりに生かしていった。
77年には、手書きのラベルにて初めてVINITALYに出展。多くの人の絶賛を浴びる。なぜならカステッリ地方のワインは、毎日の消費のワインとして大量に、いわば水代わり程度のワインだと考えられていたのだから。また、彼女は持ち前の料理の腕を披露して、ローマ名物田舎料理、カーチョ・エ・ペペをコッレ・ピッキオーニのワインと組み合わせて紹介した。このパスタは羊の辛口チーズとペッパーをスパゲッティに混ぜたシンプルなもので、長い間、彼女のブースはVINITALYの名物ブースとなり、しまいにはあまりの行列にやめざるを得なくなったほど。この料理とコッリピッキオーニのワインの組み合わせが語るように、シンプルで、土地の香りがして、それでいて田舎くさくなく、細部まで丁寧に作られているのは、まさにここのワインと料理が同じコンセプトで作られているといえる。まさに、自然発生的にその土地から生まれたものだが、最高の注意を払って作られたもの同士、その特徴を同じくする。
パオラは40台後半でワインの道に入ったとはいえ、金物商としてキャリアを積んだ彼女の広い人脈でワインに関する多くの専門家とつながりができた。ワインの大家のルイジ・ベロネッリ、当時その片腕として働いていた、若かりし頃のダニエレ、チェルニッリ(現ガンベロロッソ副主幹)など。貴重な助言を得、それがさらに良いワインを生み出すことになった。
また、ローマの有名レストランとの繋がりも大きな飛躍の原動力となった。レストラン側は、ローマの地元料理をよりおいしく提供するために、出来の良い地元のワインを求めていたのだ。こうして彼らは地元を代表する最高のワインとして、コッレ・ピッキオーニのワインを押し始めた。ローマ名物臓物料理を出し続けて100年になる老舗、「ケッキーノ・ダ・1887」、ワイン蔵から出発して、エレガントな地元料理を出している「パパ・ジョヴァンニ」などもコッレ・ピッキオーニのワインはなくてはならないものとなってくる。
海外でも有名になり、アメリカ遠征も果たした。特にアメリカでは、ワインのほか、彼女の家庭料理の腕も評価され、料理を披露したことも多々。サンタモニカの有名イタリア料理店「VALENTINO」が「VALENTINO COOK BOOK」を出版したときも、彼女の手料理に賞賛を送っている。アメリカの有名イタリアレストランでは、ラツィオ料理と組み合わせるワインとして、PAOLA DI MAUROのワインを出すのがステータスとなっている。
イタリアの有名人、たとえば、スキーの金メダリスト、アルベルト・トンバは白のバリックを通したワイン、LE VIGNOLEやコッレ・ピッキオーニの最高峰にある赤ワイン、VIGNA DEL VASSALLOのファンで、感動して、飛んでパオラに会いに来たこともある。95年、エリザベス女王来伊の際、大統領主催の晩餐会に用いられたのは、VIGNA DEL VASSALLO だった。その他、ファンの数は限りない。
料理で言うところの素材の力。ワインならさしずめ、ブドウ、土地、自然の力を最高に引き上げ、利用するために人が手を入れる。その細部に払われた努力が多くの人々の味への共感を生んでいる。
88年からワイン作りは息子のアルマンド氏が全面的に引き継ぎ、96年には、イタリアワインの世界ではトップクラスのエノロゴ(醸造技術者)コタレッタ氏がコンサルタントして加わり、2人の提携プレイでよりよいワインが作られている。
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